2023年12月27日、さいたま市内で上記内容に伴う顔の見えるネットワークづくりの会に参加しました。数人のグループに分かれてフリートークで交流することがメインの会でした。
多くの話が出ましたが話の大半を占めていたのが制度面の話でした。
制度に関しては高次脳機能障害を身体障害者福祉法で管轄している就労支援施設。小児の高次脳を復学や家族との関りと強める児童福祉法のデイサービス。介護保険、医療保険で対応する訪問看護、居宅、病院となり、異なる法のルールをほとんどお互いが知らないことがよくわかりました。そもそも就労支援施設って何するところ?ぐらいから自分も入りましたが、施設に毎日通ってもらい、仕事や社会に復帰するために働けるスキルを獲得する。社会に戻れるようにドライバーシュミレーター等を行い、いつか社会復帰して施設を卒業してもらうことが目的でした。
就労施設は送迎がなく自分ですべて行うことがベースです。その上で、社会復帰を第一に考えているため「介護保険でヘルパー等が何でもやってくれる制度はどうなのかしら?」と、私たちの形態がすべて受け入れられているものでもないことが悲しくも感じました。ここで大切なのは事業形態による役割は異なり利用者に必要なサービス事業所を適切に選ぶことが最も重要であることです。
就労には就労の役割があり、訪問看護には訪問看護の役割をきちんとお互いが理解すること!
私たちの立場からすると就労を使いながら訪問看護を利用している人に関しては在宅のプランにとらわれず、社会復帰に向けたプランを同時に強めることは大切なのかと感じました。
お互いを罵りあうのではなくSAILINGLIFEのメンバーには共存の道を歩んでもらいたいと思います。もう一つ情報の誤認に関してで、法が異なるとルールが違うのでケアマネさんの中でも就労に通っている人は、訪問看護は使えないと思っている人も多いそうです。そんなことはなく保険が違うので就労支援に通いながら訪問リハビリ、看護を受けることができます。
情報の誤認によって利用者に不利益が生じることは残念なことであり、SAILINGLIFEとしても利用者数に関して、
影響をもたらしてしまうので正しい情報配信をして、連携を強めていきたいと思いました。
最後に高次脳機能障害についての認識は私たち専門の分野においても理解が難しく一般の人には理解できないことも多い現状です。身の回りに変な人と認識されるだけで、本人、家族も対応に困ってしまうことがたくさんあります。そこで令和元年、さいたま市高次脳機能障害支援センターが相談窓口として開設されました。
どんなことでも相談に乗ってくれるそうなので、サービス内容で困ったときや一般の人が相談する時として紹介するのもいいのかな?と思いました。場所は大宮区役所4階にあります。パンフレットも一緒にくっつけるので地域資源としてみんなにも認識してほしいかなとも思いました。それでは、今日はここまでとします。高次脳機能障害は目に見えにくい辛さが本人、家族に起こりえます。みんなが少しでもその支えになってもらえればと思いました。